2人をつなげたのは、ゾンビ映画好きという共通の趣味だった。ハロウィンの夜、同じゾンビ姿で出会った光弘 (吉野北人)の本当の姿は元ヤクザであり、咲奈(鈴木愛理)は世界を駆け回るカリスマ社長だ。けれど2人は、 「フツーのサラリーマンです」「フツーのOLです」と自分を偽ったまま結婚をした。 親子の契を交わした新庄組長が引退し、ヤクザをやめた藤堂光弘。現在 は、新庄が設立し若頭だった梶谷貴也(本宮泰風)が社長を務める人材 派遣会社のサラリーマンだ。映画やドラマのエキストラ派遣にも着手して おり、光弘自ら後輩の田之倉哲哉(ISSEI)と共に撮影現場でエキストラ 出演している。最近入社したばかりの事務社員の野中恵美(王林)からは 好意を寄せるような視線を感じるが、仕事も家庭も絶好調だ。 一方、美容業界で大成功を収めているエステサロン社長の藤堂咲奈。副 社長の明石勇太(工藤阿須加)、秘書の黒沢瑞希(佐津川愛美)に支えら れながら、会社を大きく成長させてきた。夫に専業主婦のふりをしているこ とは、明石と瑞希しか知らない。忙しい咲奈にとって隠し通すことは至難の 業だが、それでも愛する夫の前では普通の主婦を演じている。 「妻が浮気をしているかもしれない」という疑惑を知らされた日から、光弘 は仕事に身が入らない。一方の咲奈も、「夫が派遣スタッフと交際している のでは」と思い込み、光弘を疑いの目で見るようになる。互いに疑惑はどん どんと膨らみ、「自分を殺そうとしている」という妄想に発展。ついには「そっ ちがその気なら……殺られる前に殺ってやる!」とまで思い詰める。 自宅でも気が休まらない光弘と咲奈。「夕食に毒が入っている!」「シャワーヘッドに危険物が!」と、互いの殺 意を見抜いては防ぐ攻防戦が始まった――。
松木 創
ブラジリィー・アン・山田
吉野北人 鈴木愛理
工藤阿須加 王林
佐津川愛美 ISSEI 田中美久 オラキオ
河本準一(次長課長) 菅田 俊
本宮泰風
原作:藤石波矢・辻堂ゆめ『昨夜は殺れたかも』(講談社タイガ) 配給:ポニーキャニオン
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