キノシネマ 立川

命みじかし、恋せよ乙女

2019/08公開
117分 G

ABOUT THE MOVIE

樹木希林、遺作にして世界デビュー作。 人生を見失ったカールが日本で見つけた、驚きと悲哀と感動に満ちた真実とは―

舞台はドイツ、ミュンヘン。両親の死以降、自分を見失い酒に溺れ、妻、幼い娘、そして仕事をも失ってしまったカール(ゴロ・オイラー)。泥酔の底で「助けて」とつぶやいた翌日、若い日本人女性ユウ(入月絢)が家を訪ねてくる。昔、カールの亡き父ルディと親交があったというユウは、ルディが生前暮らしていた家を見に来たのだといい、2人は今は空き家となったカールの実家へと向かう。非常に風変りな彼女と時間を共にするうちに、カールは自らの人生や心の傷と向き合い始めるが、そんな中、ユウが突然姿を消してしまう。 彼女を探しに日本を訪れたカールが、ユウの祖母(樹木希林)から知らされたのは、驚きと、哀しさと、感動に満ちた人生の物語だった――。 本作は、2018年4月にドイツで、7月6日~16日には日本で撮影を実施。日本パートのロケは、主に神奈川県茅ケ崎市に実在する、有形文化財にも指定された旅館「茅ヶ崎館」で行われており、樹木希林は茅ヶ崎館の老女将役を演じている。本作のラストには、樹木希林が庭を眺めながら「ゴンドラの唄」を歌うシーンがあるが、この歌は黒澤明監督の『生きる』(52)にも出てくる名曲であり、「命短し恋せよ乙女 朱き唇褪せぬ間に 熱き血潮の冷えぬ間に 明日の月日はないものを」と歌うこのシーンが、昨年9月に亡くなった彼女の女優としての映画への最後の出演シーンとなった。 愛、喪失、家族、生きる事の美しさと残酷さを描いた本作において、この樹木希林の歌は、まるで彼女が私たちに遺してくれた最後のメッセージのようだったと、メガホンをとったドーリス・デリエ監督は語っている。

原題

Cherry Blossoms and Demons

監督

ドーリス・デリエ『フクシマ・モナムール』『HANAMI』

脚本

-

出演

ゴロ・オイラー 、入月絢 、 樹木希林

詳細

配給:ギャガ

公式サイト

https://gaga.ne.jp/ino-koi/

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