◾️―問われているのは、この国のあり方だ
本作は、東京・六本木の米軍施設「赤坂プレスセンター」と東京西部にある横田基地、そして基地が集中する沖縄を主な舞台として展開します。
第1章「日本の空は誰のものなのか」は、東京都心で米軍ヘリの問題に迫った記者たちの調査報道を軸に描きます。見えてきたのは、日本のヘリであれば許されぬ飛行実態でした。東京・町田市(1964 年)や沖縄国際大(2004 年)で起きた過去の事故なども織り交ぜながら、戦後81 年を迎えても変わらぬこの国の姿をあぶり出します。
第2章「誰が犯人を逃がしているのか?」では日米密約の問題をひもとき、深刻な被害がなくならない米兵による性暴力と日本政府の姿勢を見つめます。
第3章「米軍基地は誰のためにあるのか?」は基地問題と向き合う市民らの思いに耳を傾け、終章「星条旗と日本人」につなげます。「日米同盟」の名の下、放置されてきたこの国の“当たり前”を問い直します。
◾️―調査報道「特権を問う」とは
本作は、日米地位協定がもたらす実態を明らかにしようと 2020 年2月に始まった毎日新聞の調査報道「特権を問う」の内容を軸に、新たな取材を重ねて完成させたものです。「特権を問う」では東京都心で約半年に及ぶ撮影を敢行し、米軍ヘリが日本のヘリであれば違法に当たる高度で繰り返し飛んでいる実態をスクープ。 取材を続けて、 首都圏における飛行実態なども明らかにしました。証拠映像を配信する新しいスタイルの調査報道に挑戦してきたことが、映画製作にもつながりました。 空の問題にとどまらず、 地位協定に関わる幅広いテーマを追いかけ、100本を超える記事を送り出しています。2022 年に新聞労連ジャーナリズム大賞を受賞しました。
大墻敦
ナレーション:武田真一
配給協力:ポレポレ東中野
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